高校三年生の陸上部での活動もあえなく地区大会で敗退し、進路についてようやく真面目に考えだしたころ、友人から、資格を取って独立して、仕事をする生き方もある、という話を聞きました。
その言葉に影響を受けて受験先を選択し、都内の大学の法学部に滑り込みました。
私は家族に「ものぐさ太郎」と言われるほどの面倒くさがりです。
アルバイトもろくにせず、親の脛をかじりながら、バブル経済の中、一人暮らしで自堕落な生活をし過ぎたつけが回りました。
多くの同級生が単位を取り終え、就職先から内定をもらい、悠々自適に過ごしている頃、親に援助を頼み、大幅に不足していた大学の単位を必死で稼ぎながら、予備校で司法書士試験の勉強をし始めました。
Lecという資格試験の予備校に入学し、講座のある日は教室で受講し、講座のない日も予備校に出かけて、朝から夜まで自習を続けました。
私にとっては半端ない暗記量が必要で、いつも心が挫けていました。
それでも同時期に入学した方々に刺激を受けながら続けていました。
実家に帰って羽を伸ばすことも少しだけに我慢をしました。(続く)