2003年は、皆がパソコンで年賀状を書いたりし始めた頃です。家庭にパソコンが普及し、老若男女を問わずパソコンに触る。そういう人達に混じって、私はパソコンスクールに通いました。
(その11)で書いたように”人差し指でポチポチ”からのスタート。Microsoftの基本ソフト、WordとExcelを使えるようになること、そして何といっても、ブラインドタッチを習得することが目的です。
そっと両手の人差し指でキーの突起を確かめて、両手の位置を定め、キーボードに目を落とさずに、同じ文字・言葉を打ち続ける、という苦行(笑)を繰り返しました。
なんで30過ぎにもなってこんなこと・・・。情けない気持ちにもなり、最初はどうなることかと思いましたが、3か月ぐらい通ったでしょうか、気が付いたら、ブラインドタッチが出来るようになっていました。
それだけのことですが、19年たった今でもパソコンは仕事をする上で手放せない道具です。あの時、スクールに通って本当に良かったと思います。
行政書士登録は、日本行政書士会連合会で管理されていますが、実際に登録をするには、地元の支部、県の行政書士会の審査もあります。全部で3か月ぐらい掛かります。
また登録の申請をする時点で、事務所の体裁は先に整えておかなければ、「執務を行える環境を有しているか」という審査をしてもらえません。
先に事務所を借りて、什器備品を整えてから、3か月待つのです。事務所の家賃、光熱費等のランニングコストを賄う収入が必要です。
親戚が税理士事務所を経営していたため、お願いをしてアルバイトをさせてもらうことになりました。
退職して最初の頃は昼間に仕事の仕方を教えて頂き、途中からは夕方から夜にかけてお邪魔して、会計ソフトの入力作業をしました。
当時は、顧問先から預かった帳票をもとに手書きで複式伝票を記入する、というような手作業もしました。簿記の知識はゼロでしたが、これに携わることで、貸方と借方、右と左、みたいなことですが、感覚的に経理のことを掴むことが出来ました。
スキルとも言えないものですが、その後、建設業許可の業務をする際に、この感覚は非常に役立っていくことになります。