行政書士と私の人生(その13)

前勤務先を3月末で退職し、色々な準備をして約3か月が経ち

いよいよ行政書士登録がされる時が来ました。

 

日本行政書士連合会に登録されたのが、平成15年6月20日。

地元の静岡県行政書士会西遠支部(浜松市)に登録されたのが

平成15年7月2日でした。32歳の誕生日の前日です。

 

セレモニーは無いし、仕事の紹介がされる訳もありません。

支部長から「はい、今日から仕事をしても構いませんよ。」と

告げられるだけです。

 

事務所に戻っても電話は鳴らないし、訪問者もいません。

シーンとした机で、行政書士人生の静かなスタートです。

  

どんな商売でも、お客様がついてくれなくては始まりません。

実務の能力よりも”マーケティング”が先と言われます。

 

どうして私にお客様がついてくれるのか?

これを先に考えておかなくてはなりません。

  

私は登録してみてから、”それ”が全く出来ていないことに

気が付きました。

とにかく、自分の人生、行政書士として”腕試し”をしたい、

そんな一心で走り始め、ふと我に返ったのです。

 

数年たった頃、お客様である工務店の社長からこんなお話を

伺いました。

「どんな商売でも”独立したい”という人に相談されたら、

 あなたの携帯電話には何件の登録がある?

 もし500件もないなら、まだ早いかもしれないよ、

 と伝えている」

 

また東京の有名ラーメン店で修業の後、浜松でお店を開いた

方がラジオで言っていたのですが、

「(その有名な師匠の方は)ラーメンの作り方はなにも

 教えてくれなかった。とにかく、お客さんの目を見ろ、

 と言われてばかりいた。」

 

どうして自分にお客様がついてくれるのか?

 

私はマーケティングの手法の説明はできませんが、こんな風に、

経営者それぞれに”商売の鉄則”として在るように思います。

 

「俺たちは50点からスタートしている。だって初対面の

 人が権利書や印鑑証明書を簡単に預けてくれるんだぞ。」

 

前勤務先の所長の口ぐせでしたが、私たちのような士業といわる

職業を上手く言い当てている、これもまた”鉄則”です。

 

正にこの”50点”のおかげで、徒手空拳で始めた私にも、

まもなく第1号の依頼を頂くことになるのです。