行政書士と私の人生(その17)

 

当時の大家さんからいただいたご縁と、ふとしたことで知り合った

先輩の行政書士の方から繋がったご縁とにより、3年目の途中から

一気に仕事が増えていきました。

 

行政書士の仕事は、一般にこんなふうに言えると思います。

 頼むといくらかかるかが分からない

 誰がどんなことをしてくれるか分からない

 自分でも何を頼めばよいのか分からない

よって依頼先を探す際の判断が付きにくい職種だと思います。

 

ですので営業をする上で「ある方の紹介」というのは本当に強いです。

紹介ルートができたことで、仕事が増えたのです。

 

この頃の事件簿の推移を見てみるとこうなっています。

平成15年  19件(土地11 建設  3 そのほか 5)

平成16年  47件(土地11 建設 19 そのほか17)

平成17年 293件(土地92 建設129 そのほか72)

 

年間に300件ぐらいあるということは、平日には毎日一件は何かしら

申請・届出をしていることになります。

 

その頃の一日といえば、朝いちでお客様の住宅会社へ訪問し、前日の業務の

報告と新しい相談、依頼の聞き取りをします。その後で農地の現場、市役所、

そのほか建設業許可のお客様への訪問などをして、夕方に事務所へ戻ります。

それから書類の作成に取り掛かります。

夜間にはお勤めの個人のお客様との書類や印鑑のやりとりをします。

 

ふと時計を見ると22時ごろになっている毎日です。

でも仕事が少なくて事務所に噛り付いていた頃に比べたら天国です。

 

「これどう?」「おしえて」「よろしくおねがいします」「たのむよ」

毎日、こんな言葉をかけてもらっているのですから、嬉しいのです。

それにやればやっただけ、自分の実入りになります。

 

同世代で気の合う士業の仲間も増えていきました。

独身でしたし、そうすると、夜の楽しみも追加されます。

22時ごろに仕事を切り上げたら、街にくりだして行くのです。

飲んで馬鹿話をしながらも、新しい仕事が生まれたりします。

仕事と遊びが混然一体となっている感覚です。

 

そんな日々が続いた頃「このままでいいのかな?」と疑問が湧きました。

確かに充実した日々のようだが、今のままでは、もっとたくさんの仕事を

こなすことができない。もやもや感がありました。

 

そんな時、仲間の士業の方から「人を雇ってみれば?」と助言されました。

なるほど、それまでなかった考えです。

人を雇う、と考えてみることで、一気に先が開ける感覚が出てきました。