
いま金融庁では、従来の不動産担保や経営者の連帯保証に頼らない、中小企業への新しい融資の仕組みを検討しているということです。
不動産に頼らず、いったい何を担保にするかというと、のれん・技術力など形のない会社の競争力や将来性という財産を「事業成長担保権」という名前で担保にしようとする仕組みです。
建設業であれば建設業許可を初めとする許認可、入札参加資格の格付け等も会社の競争力の源となる大切な財産と言えると思います。
詳しい制度設計はこれからです。
目に見えない財産を抵当に取ってお金を貸すわけですから、金融機関にとっては審査の際に「目利き」が問われそうです。
この制度が実現すれば、利用するしないは別として、事業を継続し又成長させるのに生身のひとの力(営業力や技術力)がモノを言う建設業界にとって、交渉のプラス材料となるのではと思いました。
(参考)