卒業式のシーズンですね。
先日「若者から逃げるな」という新聞記事(日経新聞2025.2.17一面)がありました。
テレビ、洗濯機などでお馴染みだったパナソニック(松下電器産業)は今、若者の間では
知名度が50%ぐらいしかないそうです。
社長も取材に応じて「自転車ぐらいしか若者向け商品がない」と認めています。
同社は先月、業績の不振を解消するための大規模な事業再編やリストラの計画を発表しました。
平成の初期「24時間働けますかー?」のキャッチフレーズで登場した栄養ドリンク「リゲイン」は
昨年の春に発売終了となりました。
当時、若い社会人だった購買層が高齢化するとともに売り上げが小さくなったようです。
一方、日本の栄養ドリンクを参考にエナジードリンク「レッドブル」を開発した海外企業は
若者をターゲットにした販売戦略を展開して大きく成長しました。
日本の青少年もコンビニで買って飲んでいますね。
今、日本企業の時価総額(会社全体の金額)トップ10には、常連のトヨタや財閥系の企業のほか、
ソニー、任天堂、ニトリ、ファーストリテイリング(ユニクロ)と、若者が消費をする
商品・サービスを提供する会社が名を連ねます。
ソニーと任天堂はplaystation、switchの影響で我が家の小学生も良く知っています。
先日、弊所の主催で第3回建設業応援セミナー「従業員育成と定着のヒント」を開催しました。
そこで参加者の皆様からいただいた声というか嘆きとして多かったのが、
未経験、経験が少ない人を採用して育てる、辞めずに働き続けてもらうことの難しさです。
「仕事はあるけど人が足りなくて」という悩みの一方、教える側の負担、仕事のクオリティ、
余分にかかる時間、人件費など、さまざまマイナス要素が、
次の採用に取り組むことへの障壁となっていると感じました。
若い人ひとりを育てるのは大変なことだと思います。
今回のセミナーでゲストコメンテーターをお願いした浜松市内の工務店の社長は、
毎年、大工になることを目指した高校生を採用する、という挑戦を続けていらっしゃいます。
失敗や思い通りにならないことも多々あるそうですが、
今後も若者の採用と育成を続けていく方針には変わりはないそうです。
続けることにより、受注する仕事の内容、休みや 休憩の取り方、給与など、
事業の改善が着実に進んでいるようです。
若者と正面から向き合っている社長のリアルな姿を見せていただきました。