本当のBCPとは?

各地で台風や大雨による被害が多発しています。

謹んでお見舞い申し上げます。

 

ところで大規模災害のような非常時に企業として事業を復旧し継続していくための事前・事後の計画がBCPと言われています。

 

お客様からBCP策定のご相談を受けたり、建設業に特化した大規模災害時のBCP策定のお手伝いをした経験もあるのですが、未だに「BCPって何?」という問いに、すっきりと一言で答えられません。ちょうどインターネットの記事で、以前にアイリスオーヤマの大山氏が、ズバッと仰っていましたので以下にご紹介します。

 

リーダーのマネジメント論

 

日経電子版 NIKKEYSTYLE

リーダーのマネジメント論 2017.3.14より引用

 

震災後、BCPという言葉が広がりました。(中略)しかし、日本ではなぜか、単なる災害対策という意味に置き換わってしまった。火災訓練や、防災訓練の延長です。

 

3月11日、私も専務も仙台におらず、唯一常務がいただけでした。月曜日まで誰もいなかったのです。それでもその間、ちゃんと会社が動いていました。

 

そこにいる社員たちがお互い助け合い、自分自身で判断して動いたからです。その臨機応変さが、本当のBCPだと思います。

 

まずは手元資金の確保、インフラの整備が必要になりますが、それだけでなくいざという時に、動ける人で、話し合い、助け合って、どうにかする力。完成のない人財育成、組織作りが本当のBCPだと思います。