工事完成基準と工事進行基準

連休中に県外の建設業者様から、工事完成基準と工事進行基準について電話でお問い合わせを頂きました。

そろそろ新年度の経営審査に向けた準備も本格化しています。

 

工事完成基準は、決算基準日までに引き渡しを終えた工事について、その収益と原価を確定させる手順です。

一般的にはこれですね。

 

工事進行基準は、決算基準日までに引き渡しを終えていない工事について一定の条件を満たすことにより、収益と原価を計上できる手順です。条件としては3つ挙げられます。

 

1.その時点での請負金額の総額が確定していること

2.その時点での工事原価が計れること

3.その時点での工事の進捗度が測れること

 

工事の進捗度を測る方法としては、見積もられた工事原価の総額に対して支出した工事原価の割合を元に工事の進捗度を算出する、工事原価比例法が一般的とされています。

 

工事進行基準の運用方法については、企業会計基準委員会から出ている工事契約に関する会計基準の適用指針が参考になります。

 

今期の経審に提出する工事経歴書に実績として載せたい、という切実な願いからのお問合せでしたが、工事経歴書を作成する前に、会計の処理が工事進行基準に照らした内容になっているのかが重要です。

 

そしてそれは、原価管理がいかにしっかりと出来ているかによるのではないかと思います。 

 

関連記事:完成工事高(X点)の計上における工事完成基準と工事進行基準の違い

 

お問い合わせ

 

みそらでは建設業許可や経審はもちろん、工事前に行う「農地の一時転用」「道路使用許可」「道路占用許可」「入札参加資格申請」「建設キャリアアップシステム代行申請」など、建設業者様の事業に関わる申請業務を代行しております。申請業務に関わる事務作業の負担軽減はお任せください。

 

メモ: * は入力必須項目です