行政書士と私の人生 8(本との出会い)

 正式な試験の合格発表は1月15日でしたが、独立開業するために何をすればよいのかを考え始めました。当時の手帳にメモが残っています。手帳によって自分の行動を管理することもその時が初めてでした。

 

これからすること 2002.12.23

・助成金を利用してパソコンスクールに通う 

・歯をきれいにする

・当座の収入減を探す

・いろいろな実務研修に参加する

・貯金はいくらあるか

・事務所の場所を決める

・スーツなど服装を整える

・年内に退職の旨を伝える(期限は1月末)

・情報発信できる特技をつくる

・不特定多数の人と交流できる場に参加する

・勉強は引き続き行う

・資料を集めてどんな仕事もできるようにする

・お茶、三味線を習う、体を鍛える

・パソコンを買う

・電話の権利を買う

・ブルーマップを買う

 

お茶、三味線を習う、というのはいま見るとナゾですが、他の項目は頷けるし、当時の心境を思い出せます。

 

当時、東京池袋で開業されていた、行政書士の丸山学さんの著作「行政書士になって1000万円稼ぐ法(同文館出版)」を読んで、行政書士の仕事に可能性を感じ、勇気づけられました。

 

1000万円という金額にはピンときませんでしたが、とにかく、行政書士の資格だけでも色々出来ることがあるんだ、という思いを持つことができました。

 

上記の「これからすること」も、東京で丸山学さんのセミナーを受講した帰りの新幹線の中で書き留めたものです。一冊の本との出会い、という言葉がありますが、私にとってこの本はまさにその後の人生に大きな影響を与えてくれた本でした。