行政書士と私の人生 20(会員同士の交流)

 

行政書士会に入会すると、内部で色々な活動があって参加を促されます。

入会したての頃は役員さんから「新入会員の参加は義務ですからね!(笑)」と言われて総会、親睦会、委員会などひととおり参加をしましたが、その後は地元の支部の活動には足が遠のきました。もともと人見知りが強いのと、個人事業主なのになんで同業者と仲良くしなきゃならないんだ? という気持ちが強かったのだと思います。

 

それでも県会の専門委員には推薦をして頂いていて、個人としてレベルアップをしたい意欲はあるので参加をし続けていたのと、建設業の経営事項審査の事前審査員には自ら申し込んで選任をしていただいていました。そうこうしている内に数年が経ち、40歳ごろに心境の変化がありました。

 

行政書士は、例えてみれば、株式会社行政書士会という、全国に5万人の社員を抱えた会社みたいなものだな、と思うようになりました。自分も社員のひとりです。それからは参加した会議で自分の意見を積極的に発言するようになりました。県内の各地から同じ分野に関心を持って集まる会員との交流も始まりました。

 

それから数年して地元の支部長をすることになりました。支部長は自治会長のような役割です。新入会員を始め400名弱の支部会員、市役所、地元の議員との関わりなど、支部の運営に必要な様々な経験をさせてもらいました。毎日の仕事との掛け持ちですのでそれなりに大変ですが、振り返ると楽しい2年間の思い出です。地元の会員さんと親しくなれたのが何よりの経験だったと思います。

 

そして50歳を過ぎた今また心境の変化で、自分の経験値が少ない分野の相談については、地元はもちろん、県内各地の会員に仕事を引き受けていただくことが多くなりました。こういう時にも会員同士のつながりに助けられます。でも一番うれしいのは、たまに飲んで馬鹿話をしたり、真面目に仕事の話、事務所経営の話ができることです。とにかく5万人の社員を擁する会社ですから、全国に色々なキャラクターの専門家がいます。たくさん交流して人生楽しまなきゃ損です。

 

入会したての自分に「おい、なに肩ひじ張ってんだよ!いいから周りの人と飲みに行けよ!」と言いたいですね(笑)