50年後の働き手

先日の日経新聞に「2070年どうなる」という記事がありました。いまから約50年後の日本の人口推計について、国立社会保障・人口問題研究所が発表したためです。

 

国立社会保障・人口問題研究所ホームページ

 

 

私がもし生きていたら99歳で迎えることになる2070年ですが、いまの若者、子供たちにとっては現実的な未来です。当記事に掲載されていた、2020年との対比をご紹介します。

 

2020年

総人口:1億2615万人

高齢化率:28.6%

生産年齢人口割合:59.5%

外国人の割合:2.2%

出生数:87万3000人

出生率:1.33

 

2070年

総人口:8700万人

高齢化率:38.7%

生産年齢人口割合:32.1%

外国人の割合:10.8%

出生数:50万人

出生率:1.36

 

(日経新聞2023.4.27より抜粋)

 


このうち私が一番ショックを受けたのは、生産年齢人口の割合です。2020年の半分強の割合(およそ人口の3分の1)しか「働き手」がいないという状況です。人口も7割に減ったうえですので尚更です。

 

記事では「今後は人工知能(AI)の活用などで省人化を徹底しつつ、貴重な労働力は社会機能の維持に不可欠な業務や、社会をけん引する生産性が高い業務に集約する必要がある」と解説していました。

 

建設業は社会機能の維持に不可欠であり、将来にわたって労働力を確保すべき業界のひとつだと思います。

 

最近話題のChat-GPTについて解説をみていると、知識の提供や情報の伝達をする仕事はすぐにでも人工知能が担う割合が増えそうです。

 

個々の会社がITやAIの力をどんどん活用して、生身の人間しか担えない仕事の価値を高めていくことで、少ない働き手でも社会が回っていけるよう備えたいものです。